研究のもつ技術

ビネガーを生み出す技術(発酵技術)

研究のもつ技術

ビネガー(酢)は、酵母によるアルコール発酵(もろみづくり)と、酢酸菌による酢酸発酵の二つの発酵により醸造されます。
また、酢酸発酵には伝統的な静置発酵と、近代的な通気(深部)発酵があります。
発酵方法を変えることで、同じ原料から風味の異なるビネガーを醸造することができます。
私たちは酢酸菌の発酵技術を研究し、新しい価値を生み出すことに取り組んでいます。

①ユニークなビネガーの開発

目的に合わせて酢酸菌を選抜することで、原料の特色を生かしたビネガーや、ツンとくる酸味を抑えたビネガー、濃い味のビネガーなど、新たなビネガーを開発しています。

②食品副産物の利用

農産物加工の工程で生じる副産物からビネガーを醸造する研究をしています。

③新たな食品素材の開発

ビネガーの発酵に使用する酢酸菌体そのものを活かし、新たな機能性素材を開発しています。従来のビネガーの枠をこえた、新たな酢酸発酵食品を研究しています。

ビネガーを使いこなす技術(調理加工技術)

研究のもつ技術

ビネガーには酸味の付与だけでなく、日持ち向上、味の底上げ、食感改良など様々な機能を兼ね備えています。
私たちは新しいビネガーの価値を分析し、活用することで、お客様に喜んでいただけるおいしい商品作りに取り組んでいます。

①おいしい寿司作りに向けた提案

販売エリアやターゲットユーザー等を考慮したおいしいお寿司を作るために、お客様の要望に合わせて様々な「すし酢」を開発しています。併せて、酢飯に適したご飯を作るための提案もしています。

②風味豊かなだしの活用

煮物等に使われるたれ・つゆには、自社で煮出した風味豊かな「だし」を使用しています。ビネガーの機能を利用してだしを風味豊かに仕上げ、地域性に応じた味作りやメニュー提案によってお客様の商品作りをサポートします。

③食品の日持ち向上へ貢献

ビネガーには食品を日持ちさせる効果があります。私たちはビネガーの日持ち向上効果を応用し、原料の下処理や食品の日持ち向上に役立つ商品を開発しています。
お客様の製造現場での使用方法や衛生管理についてもサポートしています。

④新たな領域への挑戦

私たちは、独自で開発したユニークなビネガーの特長を活かして、食の世界を広げていきます。おいしさはもちろん、健康維持に役立つ様々な提案や、農業利用などの非食品分野に応用していきます。