資源を有効活用する

限りある食資源を無駄なく有効活用することは、食品メーカーの重要な責任です。サプライチェーン全体で工夫を重ねて、食品の持続的な生産と多くの方の暮らしやすさを両立させていく必要があります。
キユーピー醸造ではグループ経営方針に則り、「資源の有効活用」として、卵殻の有効活用と品質保持による商品廃棄の削減を優先して注力しています。

卵殻の有効活用

キユーピーグループではマヨネーズやタマゴ加工品を製造するために年間約25万トンの卵を使用していますが、製造工程で卵殻が年間約2万8千トン発生します。
私たちは卵殻に豊富に含まれるカルシウムに着目し、水には溶けにくい卵殻をビネガー(酢)に溶かし、環境や人にやさしい商品を開発しました。

食品加工用 品質向上商品(商品名:VINECAL(ビネカル))

野菜や魚を冷凍・加熱調理すると本来持っている食感や形状が変化することがあります。
調理工程にVINECAL(ビネカル)を添加することで、食感や形状変化を軽減することができます。

独自技術:VINECALの開発:お酢の効果とカルシウムの効果を組み合わせた野菜や海藻などの品質改良用の加工酢独自技術:VINECALの開発:お酢の効果とカルシウムの効果を組み合わせた野菜や海藻などの品質改良用の加工酢

農業用 食品由来肥料(商品名:葉活酢)

葉活酢を水で薄めて定期的に葉の表面に散布すると、カルシウム欠乏症を防ぐ効果があり、野菜や果物、花など植物が元気に育ちます。
食品由来の成分なので、人や環境にやさしく、安心してお使いいただける商品です。

細胞壁強化により作物の品位向上
お酢と卵でできた葉活酢お酢と卵でできた葉活酢

卵の有効活用

ビネガーでできる品質保持

私たちは昔ながらの日本人の知恵であるビネガーの効果を利用した商品を開発し、食品の安全安心をサポートしています。
ビネガー(酢)の主成分である酢酸は、レモンに含まれるクエン酸と同じ有機酸です。有機酸には味をつけるだけではなく、細菌数の増加を抑える効果があり、食生活に欠かせないものです。
日本食を代表するお寿司にビネガーが使用されているのはよく知られていますが、酸味をつけるだけではなく、ビネガーの日持ち向上効果も利用した食品です。同じく、しめ鯖も同じ原理で作られています。
私たちは酸味の少ない料理にもビネガーの日持ち向上効果を応用し、食品の品質保持に役立てています。加工食品はもちろん、米飯や惣菜など、様々な食品にビネガーは活用されています。